ゲッカビジン

ゲッカビジン

誕生花:7月19日、10月29日

月下美人は、美しい花を咲かせることで知られる多肉植物です。濃厚な香りが特徴で、朝になるとすっかりしぼんでしまう様子は、まさに美人薄命、神秘的な魅力のお花です。

昭和天皇がまだ皇太子だった頃、台湾を訪れた際に、月下美人の花に目を奪われたそうです。

駐在大使に名前を聞いたところ、「月下の美人です」と答えたことから、「月下美人」という名前が付けられました。

サボテン科・クジャクサボテン属

サボテンの一種です。自生地のジャングルでは、老樹の幹や朽ちた木、腐葉土の上などに根を張り育ちます。

波打った昆布に似た茎を生やし、1~2mほどの大きさに生長すると花を咲かせます。クジャクサボテン属の仲間は、2~3日の間日中に花を咲かせるものがほとんどですが、月下美人は夜。しかも一晩だけしか花を咲かせないことが特徴です。日本では6~11月に花を咲かせることが多いです。

月下美人は1晩しか咲かないことや、夜に咲くことから神秘的なイメージを持たれがちです。そのため、月下美人にまつわる俗説はたくさんあります。以下にその俗説をいくつかご紹介します。

開花期 6~11月

直径20〜25cmほどもある大きな白い花は、つぼみのときは下を向き、開花日が近づくにつれ上にもちあがって、当日になると大きく膨らんで花びらがのぞきます。

開いた花は、重なり合った薄い花びらの根元に長く突き出た雌しべがあり、その周りを取り囲むようにして絹糸状の雄しべがびっしり付くのが特徴です。

ジャスミンに似たやわらかい香り「甘く気持ちのよい香り」「上品な香り」「優雅で心地良い香り」と表現される、

その香りは、周囲10mくらいの範囲に広がるほどの強さです。

月下美人の花は、夜に咲いて翌朝にはしぼみ、その後二度と開くことはありません。夕方から香りを放つようになり、満開になる20時頃には香りがピークを迎えますよ。

その後2~3時間が最も見頃となっています。夜に花を咲かせるのはライバルが少ないためで、暗闇で目立つ白い花と強力な香りによって、花粉を運んでくれるコウモリを引き寄せます。日が昇る頃には昨夜の美しさが嘘のように、色も香りも失われてしまいます。





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